創業者の想い

代表取締役　小内大受郎（おないだいじゅろう）

私たち治療家は、いつの間にか「痛みを取ること」だけにフォーカスし、それに夢中になっていたのでしょうか。

治療とは何か――。
その本質を深く考えたとき、人間の身体の驚くべき複雑さを前に、挑むことこそが治療家としての使命であり、正義だと信じてきました。

しかし、ある特定の症状が改善しても、また別の部位に痛みが現れる。
あるとき、私は気づいたのです。
整体とは、火の付いた鍋に蓋をして押さえ込むような行為にすぎないのではないか、と。

このままでは、本当の意味で「治る」ことはありません。
たとえ一時的に症状が和らいでも、それは身体の声、すなわちサインを無視している限り根本的な解決には至らないのです。

では、本質的な改善に向かうためには、どうすれば良いのでしょうか。

その第一歩は、「施術で治すことの限界を知る」ことです。

例えば、腰が痛くなった場合を考えてみましょう。
たしかに、長時間のデスクワークや負担のかかる作業が筋肉疲労を引き起こしていることが多いです。
施術によってその筋肉疲労を和らげることは可能ですが、それでもまた別の部位に痛みが出てしまうことがよくあります。

なぜでしょうか？
それは、腰の痛みがただの「症状」であり、身体全体が発する声に耳を傾けていないからです。
つまり、真の原因は他の場所、あるいは別の次元に存在しているのです。

この「原因」が、必ずしも筋肉や神経、骨格といった目に見えるものに限らないことを忘れてはいけません。

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腰痛を例に考えると、多くの場合、それはデスクワークや姿勢の悪さによる疲労が引き金になっています。
しかし、原因はそれだけではありません。
人間関係のストレスや運動不足、栄養の偏り、脳の疲労など、日常生活の中で積み重なるさまざまな要素が絡み合い、痛みとして現れることもあります。

実際、「転職をした途端に長年の腰痛が治った」という話を聞いたことはありませんか？
仕事内容や環境がほとんど変わらなくても、心理的なストレスの減少が身体に劇的な変化をもたらすことがあるのです。
このように、痛みの原因は極めて多面的で、単純に一つの要素だけを取り除いて解決するものではありません。

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だからこそ、施術だけでは限界があります。
時にはメンタルケアやカウンセリングが必要な場合もありますし、食事や栄養の改善、適度な運動といった日常生活の見直しが必要な場合もあります。
つまり、他人の施術に頼るだけでは、すべての原因を取り除くことはできません。
本質的な改善は、自分自身と向き合い、変化を受け入れるプロセスが必要不可欠なのです。

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では、「治療」は必要ないのでしょうか？
答えはNOです。

治療には確かに役割があります。それは、マイナスをゼロに戻すことです。
痛みや不快感を和らげ、日常生活に支障がない状態にすることは、治療の大きな目的であり、有効な手段です。

しかし、そこで終わってしまってはいけません。
ゼロの状態を維持し、さらにその先へ進む必要があります。
その「先」とは、ケガや病気を未然に防ぐこと、すなわち予防医学の領域です。

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私はこの「予防医学」の考え方を、整体業界に初めて本格的に取り入れたいと思い、このアムラボシェアを立ち上げました。
「予防医学」と聞くと少し硬い印象があるかもしれませんが、私の目指すものはもっとシンプルで、実践しやすいものです。

そこで私は、この理念を**「治療のその先へ」**という言葉に込めました。
痛みや不調を取り除くことを超え、健康的で快適な人生を目指す――これこそが私たちの使命です。

カラダは、ただ「痛みがない」状態にとどまるのではなく、プラスのゾーンへ進むことができます。

そのために必要なのは、ただ痛みをコントロールし、定期的にメンテナンスに通い続けるという発想を捨てることです。
私たちが目指しているのは、あなた自身のカラダの底力――潜在能力を引き上げること。

Boost your inner strength.

あなたの中に眠る「内なる力」を最大限に引き出し、病気やケガ、コリや痛みに負けない強いカラダをつくるお手伝いをします。

私たちは、運動と整体が融合した全く新しい体験を通じて、本質的な健康をサポートします。
これまでにない、革新的なアプローチに、ぜひご期待ください。

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アム鍼灸マッサージ院
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アムラボ　銀座店
創業者・代表
小内 大受郎（おない だいじゅろう）