浅い呼吸は、健康をむしばむ静かな敵

現代人の多くは浅い呼吸をする傾向があります。
これにはデスクワークやスマホの使用が増え、姿勢が悪くなることが一因です。

浅い呼吸は十分な酸素を体に供給できず、疲れやすさや集中力の低下を引き起こします。
また、ストレスが増大し、自律神経のバランスが乱れやすくなります。
深呼吸を意識することで、心身がリラックスしストレスのない毎日が送れるようになります♪

多くの人は、呼吸は肺が行うものだと思っています。

しかし、実際には肺自体が自らふくらんだり縮んだりすることはありません。
肺は胸郭という肋骨で覆われた部屋に囲まれており、この胸郭の動きによって呼吸が行われるのです。

胸郭が広がることで空気が肺に入り、胸郭が狭くなることで空気が肺から出ていきます。

では、この胸郭の拡大や収縮を引き起こすのは何でしょうか?

それは、胸郭の周りにある筋肉、すなわち「呼吸筋」です。
代表的な呼吸筋として知られるのは横隔膜ですが、実際にはこれ以外にも胸やおなか、背中などに複数の呼吸筋が存在しています。

呼吸筋の柔軟性と活動を高めることによって、胸郭の可動域が広がり、より深く空気を吸い込み、しっかりと吐き出すことができるようになります。

つまり、呼吸の質を向上させるためには、肺だけでなく、呼吸筋の健康と柔軟性も重要なのです。

姿勢ばかり気にするのではなく、呼吸筋のケアやインナートレーニングを行うことがとても需要です。ヨガやピラティスがおすすめです!

立っている時、歩いている時、座っている時、

知らず知らずのうちに猫背になっていることはありませんか?

自分の姿勢は自分では気づきにくいものです。

猫背になると胸郭が広がりにくくなります。

これは、肩甲骨が正しい位置にないためです。

肩甲骨が適切な位置にあることで、前鋸筋(ぜんきょきん)という肩甲骨と肋骨をつなぐ筋肉が正しく作用し、胸郭が広がりやすくなるのです。

肩甲骨を内側に寄せる筋肉である菱形筋(りょうけいきん)は、呼吸筋とは異なりますが、間接的に呼吸に関わっています。

菱形筋の活動が低下すると肩甲骨が外側に開き、猫背になりやすくなります。

こうした状態では、胸郭の動きが制限され、呼吸が浅くなってしまうのです。

つまり、姿勢が悪くなると呼吸にも悪影響が及びます。姿勢を正し、肩甲骨の位置を適切に保つことは、胸郭の可動域を広げ、深い呼吸を促進するために重要です。

肩が凝っている人の原因の多くはこの菱形筋が固まっている場合が多いです。

ここ、固まると自分では非常に動かしづらいんです、、、泣

マッサージに行ってほぐしてもらったあとは、菱形筋が柔らかいうちに簡単なストレッチを毎日してください!

そうすると自律神経も整い、姿勢も改善します!

①上向きで膝を立てて寝ます。

②バスタオルを軽く丸めて腰の下に敷きます。

③鼻から大きく息を吸います。この時胸ではなくお腹に空気を入れお腹を膨らますイメージで行いましょう!

④限界まで息を吸ったら、鼻からゆっくり息を吐きだし、腰の下のタオルをつぶすようにお腹を凹ませます。

①~④を10回ほど繰り返し行いましょう!

特に④のゆっくり息を吐くという動作を意識して行う事が大切です!

浅くて速い呼吸が続くと、常に不安にさらされているような状態になり、身体的にもメンタル的にもさまざまな悪影響を及ぼします。例えば、心拍数が上がり、リラックスが難しくなり、集中力も低下します。

こうした悪循環を断ち切るためには、意識的に呼吸を変えることが重要です。不安やストレスにより浅く速くなっている呼吸を、意識的に深くゆっくりすることで、気分にポジティブな変化をもたらすことができます。

気分を変えるのは難しいかもしれませんが、呼吸は意図的に変えることが可能です!!!

深い呼吸はリラックスを促し、心身の緊張を和らげます。ストレスの多い現代社会において、呼吸を整えることは、健康を維持するための有効な手段の一つです。
意識的に呼吸を深くゆっくりとする習慣を身につけることで、ストレスを軽減し、より健やかな生活を送ることができるでしょう。

 

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