耳鳴りは身体の防衛反応
耳鳴りに悩んでいませんか?
近年「耳鳴り」に悩む人が増えてきました。
耳は平衡感覚を司る期間のため、症状が悪化すると普段の生活にも障害が出てきます。平衡感覚とは体のバランスを保つための感覚のことです。私たちが普段立ったり、歩いたり、回転したりする時、転ばずに安定して動けるのはこの感覚によるものです。
あなたは「他覚的耳鳴」と「自覚的耳鳴」どっち?
他覚的耳鳴は患者本人だけでなく、他の人や医師も聴診器などを使ってその音を聞くことができる耳鳴りのことです。耳の周りの構造や機能の異常が関与していることが多く、治療可能な場合があります。
自覚的耳鳴は本人にしか聞こえない耳鳴りのことです。他の人には聞こえず、外からも確認できないため、患者自身が音を感じるだけです。たとえば、「キーン」とした高音や「ブーン」とした低音などが、実際には外部には存在しないのに耳の中で響いているように感じる状態です。
耳の仕組みについて理解しよう!
耳鳴りは耳の仕組みや働きと密接に関わっています。
耳は外耳・中耳・内耳の3つの部分からなり、まず耳の穴を通って内耳にある鼓膜に伝わります。鼓膜が音のによって振動し、その振動が耳小骨によって増幅され、内耳の蝸牛で音を電気信号に変えられ、神経を通って大脳に送られることで「音」として認識される仕組みになっています。
耳鳴りは聞こえなくなった状態を補おうとする脳の反応
耳鳴りは内耳に「異常興奮」が生じると起こります。聞こえづらいと脳に変化が起きます。脳は電気信号が少なくなったことを感知し、聞こえないことを補うために過剰に反応し電気信号を増幅させます。この反応は音が鳴っていない時にも起こり、「音がなっている」と勘違いしてしまうのです。
耳鳴りを東洋医学視点で見てみよう
中医学において、耳は五臓のうちの“腎(じん)”と密接な関係にあります。腎は、生命エネルギーの源である精(せい)を蔵して発育・成長・老化を司り、その良し悪しが耳に反映するとされています。
突発的に起こる耳鳴りでは、五臓のうちの“肝(かん)”と深い関係があります。精神的緊張や強いストレス、怒りなどにより肝の働きがスムーズに流れなくなると、頭や顔面部に炎症が生じ、耳鳴りが起こりやすくなります。耳鳴りは突発的に始まり、音は大きく、ストレスを感じると悪化するのが特徴です。
仕事や人との関わりには、精神的・体力的な「ゆとり」が大きな影響を与えます。
この「ゆとり」を保つためには、日々の生活の中で意識的に休息を計画的に取り入れることが大切です。
特に重要なのは、休息を取ることに罪悪感を持たないことです。多くの人が「休むことはわがままではないか」と感じますが、実際にはそうではありません。適切な休息を取ることで、心身のリフレッシュが図れ、パフォーマンスやコミュニケーション能力が向上します。結果的に、周囲の人や組織全体にも良い影響をもたらすのです。
「休むことは、自分だけでなく周りのためでもある」ということを、ぜひ忘れないでください。計画的な休息が、日々の「ゆとり」と充実感を生み出します。